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宇和島アラカルト

Exhort 花踊り

花踊り
曽根花踊り保存会(宇和島市三間町)

正年間から約400年以上守り継がれています。この踊りは、高知県の西部から南予地方(愛媛県南部)にわたって伝承されている、太刀踊りの系統で、シデで飾られた太刀(真剣)と鎌を手に優雅に舞われます。

名前の由来は、約400年前の天正の頃、土佐の長曾我部元親が、この地方を侵略しました。しかし歯長城は落とせませんでした。元親は思案の末に、連夜この踊りを踊らせて城主を誘い出し、不意を襲い命を奪い、城が落ちました。城主の鼻を取った取ったので「鼻取り踊り」、また歯長城を落としたので「歯長取り踊り」から来ているとも言われます。

太刀に対して鎌を用いるのは、武士の太刀に対して農民が鎌を持って踊った名残りとも考えられています、現在は毎年9月1日、曽根天満神社で、魂を鎮め、子孫繁栄と五穀豊穣の祈りを込めて踊られています。

風な田歌に合わせて、五色のシデを持って、6,7才の男の子が、足拍子をとって太鼓を打ちます。真剣と鎌もシデで飾られていて、ゆったりとした振り方て繰り広げられ、勇壮な舞です。

歌詞

ゆったりとしたリズムです。都々逸(どどいつ)の7775調ではなく、戦国時代直後に流行した「隆達節」や古来の「催馬楽(さいばら)」に近いとされています。

1.さきだち ここあけよ

ここあけよやま通りきぞや開けずば
登り跳ね越えて此方寄り添え
そえやつまびき着じょうや絹の褄(つま)
着もそめぬ絹の褄より着そめた麻の褄
はなとりは七日ごうりしよう
おとしてくれなせんごせ
せんごぜはどこのせんごぜ
みしょうのみどりのせんごぜ

2.あさゆうに

朝夕に声を馴(なら)そう
馴さぬ声は
寝声(ねごえ)なり
よい音声(ねごえ)
音声どおり
寝て呼ぶ声は寝声なり
声なくばかれやかそう
黄金にまさるあか音声

3.まだけさは

まだ今朝は霧の最中
そろそろとべや石橋を
石橋の今朝のけむり
じょう牛年が来たげな
牛年はおれも牛年
どの牛年のことやら
いけば右よもどれば左

4.けさおきて

今朝起きて櫨(ろ)をうちかたぎ
戸島が沖へ釣をしに釣竿に
目をよらいで磯する御方に目をやる
目につかば受けて召せ召せやかれらは
質の流れよ質ならば
人をかこいで質もつだいにうはがき
あきまじの筆とりおろし
たこばいとはかこいで

5.かもばしの

かもばしの上布(じょうふ)の袂(たもと)
今朝巻き上げた
細布のげんばち布で織られぬ
あさもじれへもじれ
梭竹(おさだけ)にへもちとり添へ
御殿に一つ打たれた
夕べの暗さにおかひられ
今朝の寒さに去られた

6.ひるいちに

昼市に立つはくぼ田
夜市に立つは催馬楽(さいばら)よ
催馬楽とは殿の真似(まね)して
差したりさしたり刀差し
侍の婿がほしくば
表へ塀を塗らしめ
塀なりと土塀なりと

7.よいところ

よい所涼み所
これには御堂を
建てようで
切り削り小口揃えて
いかなる大工に建てさしょう
番匠は佐々木弾正
木はまた春日の神(樅:もみ)の木よ

8.かみがたの

上方の婿が来るげな
傘さしながら
櫨(ろ)を押す
婿ばかり傘をさすか
舟子は傘をささぬか
愛らしの櫨を押す姿(すがた)
今こそろがいの始めよ

9.はなよかれ

花よかれ紅(くれない)よかれ
下緒(さげお)を染(そ)めて
さげさしょう
よい下緒
長い下緒
長くば結び
下げさしょう

10.ひきは ひけひきぎ

挽けき挽け木廻れこうちや
うすやばんば茶
おせやこばの茶
挽く茶よりおろす茶より
妹(いも)や茶をひく女郎が目につく
目につかば受けて召せ
召せやごかんの
質に取られた

(歌詞:三間町史より)

Bird

written by -konomi-